オウロプレットだより103〜オウロプレットを愛した画家ギニャール by ゆきさん 

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オウロプレットだより103〜オウロプレットを愛した画家ギニャール by ゆきさん
こんにちは!

毎日カラカラのお天気のオウロプレットからです。洗濯物がどんどん乾いて大助かりです。

今日は前回の続きで画家ギニャールについてご紹介したいと思います。
ギニャール(Alberto da Veiga Guignard 1896年〜1962年)はリオデジャネイロに生まれ、ヨーロッパで育ち絵を勉強し、大人になってからブラジルに戻り風景画、静物画、肖像画、イラストなどの分野で幅広く活躍しました。今でもベロオリゾンチにはギニャールが創立した学校を前身とするギニャール美術学校があります。ミナス・ジェライス州の風景や人々が好きで中でも特にオウロプレットを愛し、オウロプレットの絵をたくさん描き、終の住処にしました。

前回写真でご紹介したギニャール博物館は、絵画作品だけでなく、画家の一生と人物像にも焦点が当てられています。
私が釘付けになってしまったのは直筆の手紙の数々です。画家が40代の頃、片思いをしていた女性に宛てて書いた100枚以上にわたる手紙やグリーティングカード。ハートやリボンがふんだんに使われ文字も躍るようです。このイラスト画は博物館の窓を一枠ずつ飾っています。そして、このあふれる想いを描きとめた手紙やカードはとうとう相手の女性には出さなかったと説明書きがあり、驚きました。

ふと、自分が小学生の頃に好きな子に宛てて書いたお手紙を大事にしまっておいたことを思い出しました。渡すつもりは最初からなく、空想して書いている時間が楽しかったような・・・。
ギニャールは大人になってからも純粋な恋をしていたのでしょうか。
その一方で、有名な画家なので女学生や絵のモデルさんに囲まれていつも華やかに見えたそうでもあります。また、生まれつきの障害を気にし一生独身であり、そのために作品にも悲しみが表現されているとも聞きます。

これは芸術にうとい私の個人的な印象ですが、どの作品もギニャールの素朴で飾らない人柄が伝わってくる気がします。皆さんはどんな印象をお受けになるでしょうか。興味のある方はこのかわいらしい一軒家に立ち寄ってみてくださいね。



1 ギニャールの眠るサン・フランシスコ・ジ・アシス教会とうろこ雲


2 ギニャールによるペイントのギター

3 ギニャールが絵を描いたベッド

4 オウロプレットで絵を描くギニャール

5 地下階に展示されたギニャールの写真





  • Posted by 2014年09月23日 (火) | コメントコメント(4

この記事へのコメント

ゆきさん
すばらしいギニアールの情報ありがとうございました。
この博物館は以前は地下は開放されていず、私は入ったことがありませんので次に機会があれば是非行って見たいです。 前回の地下の写真を見てちょっとオバケがでそうな・・・・とおもいましたが、オウロプレットの家にはほとんどの家にこうした地下室があるのですよね。 大きな家では今ほとんどがレストランになっていて、ろうそくの灯りで食事をするロマンチックというかエキゾチックな雰囲気をかもしだしていますよね。

Posted by 村瀬 | 2014年09月26日 06:04

村瀬さん
こんにちは!
そうですか。以前は地下は開放されていなかったのですね。地下から出られる裏庭にはアレイジャジーニョ作の彫刻があるようなことも聞きました。また今度確認して来ます。
オウロプレットにある地下室レストランは階段を下りて行くとき少しドキドキします。確かにロマンチックでエキゾチックですね。霊感の強すぎる方は止めたほうがいいかも・・・。うふふ!

Posted by yuki | 2014年09月28日 08:40

ゆきさん、こんにちは。渾身のギニャール・レポート、ありがとうございました。

ゆきさんのレポートにより、ギニャールという人物、画家が立体的にわかってきたような気がします。お写真の細密画のようなギターのペイントは作品の一部なのでしょうけれど、とてもきれいなやさしい色使いで、かわいらしいデザインですね。他にどんな風景画や静物画、肖像画、イラストなどの作品があるのか、収蔵品をこの目で鑑賞してみたくなりました。100通近いという書簡にも興味津々。華やかな世界にいながらにして哀愁漂うギニャールの世界に是非一度足を踏み入れてみたいものです!

Posted by muguet | 2014年09月28日 21:07

muguet さん
うまい!「華やかな世界にいながらにして哀愁漂うギニャール」 muguet さんの表現に惚れ惚れしてしまいました。
ギターの絵は友人に描いてあげたとかそのようなものだったと思います。また確認してきますね。絵画や書籍は、写真撮影OKとのことでしたが何となくためらってしまいました。やっぱり実物をご覧になるのが一番ですよね。いつかmuguet さんとご一緒に鑑賞できますように!

Posted by yuki | 2014年09月30日 03:14

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